第18回フランス日本語教育シンポジウム
「人間を中心に据えた日本語教育を再考するー
デジタル・AI時代を迎えた今」
(ポスターをPDF版で表示する)
申し込みはこちらのサイトからお願いいたします。
シンポジウム専用サイト:https://sites.
【主催】 フランス日本語教師会
【共催】 グルノーブル・アルプ大学 社会・文化・言語学部日本語学科(UFR SoCLE – Département d’études japonaises)、言語教育センター(Service des Langues)※ 本シンポジウムは対面のみでの開催になります。
【会期】 2024年6月14日(金)~15日(土)
【講演】 ジェラルド・プルー氏 CYセルジー・パリ大学
東 伴子氏 グルノーブル・アルプ大学
発表応募用紙はこちら⇩からダウンロードしてください。
AEJF Sympo2024 Proposition (21.8 KiB)
【連絡先】 シンポジウム実行委員会事務局 <aejfsympo2024★gmail.com>
(★をアットマークに置き換えてください。)
人間を中心に据えた日本語教育を再考するーデジタル・AI 時代を迎えた今
この20年あまりで、日本語学習者の学習環境は驚くほど変わりました。eラーニングサイトが充実し、漢字、作文、発音などICTを活用した支援ツールや評価システムが次々と開発されています。音声でも文章でも一瞬で訳してくれる翻訳ツールが現実となり、さらには質問すれば人間のように答えてくれる生成AIが登場し世界に衝撃を与えました。
テクノロジーの進化は私たちの授業のあり方に必然的に影響を与えます。私たちはこれらのツールとどのように付き合っていくべきかを考えなければならないでしょう。また、このようなツールがあれば、これからは語学教師、さらには外国語を苦労して勉強すること自体必要がなくなるだろうと考える人もいるでしょう。
しかし私たちが働く教室には日本語を勉強しようとする学習者がいます。彼らはなぜ、日本語 を学ぶのでしょうか。私たちが日本語を教える意味とは何なのでしょうか。
「楽しい」「おもしろい」という感情を持つことや、何かを「面白がること」、言い換えれば何かに対して主体的に好奇心や探究心を持つ力は人間に与えられた特権です。言葉を学ぶときには特に、
– クリエイティビティ 何かを作ること、創造的活動
– コミュニケーション 何かを伝えること、相手を知ること
– ディスカバリー 新たな発見をすること、何かを理解すること
がその中心となると考えられます。
同時に、機械でできることが増えたからこそ、「自力で何かをすること」、「人と一緒に何かを すること」の意味が際立ってきます。
つまり、私たちが目指すのは、単に文型や表現を教えたり学んだりするのではなく、その向こうにある文化や言葉自体の持つ力を通して、授業が学習者にとっても教師にとってもその時その場所でしか経験できない「かけがえのない体験」となることなのではないでしょうか。また、そのような「体験」を通してでしか学べないことも多数あるはずです。
今回のシンポジウムではこのような文脈を踏まえ、翻訳、文化、文学、自己表現(創作、話す 活動)などの活動を例に、「人間を中心に据えた日本語教育」について参加者の皆さんと共に考えてみたいと思います。
講演
ジェラルド・プルー氏 CY セルジー・パリ大学
東 伴子氏 グルノーブル・アルプ大学
参加費/frais de participation au colloque
- 会員の方:2024年度会費納入済みの場合無料
- 非会員の方:6月14、15日両日:20ユーロ /1日のみ参加:15ユーロ
- 非会員(学生26歳未満):6月14、15日両日:10ユーロ /1日のみ参加:7,5ユーロ
お申し込みはこちらのフォームよりお願い申しあげます。
お申し込み、及びお支払いは5月20日までとなっております。
ご入金が確認できた方より正式なお申し込みとさせていただきます。
発表募集
発表資格:フランス日本語教師会会員であること。(応募時に会員である必要はありませんが、発表時には会員である必要があります。)
使用言語:日本語もしくはフランス語
発表内容:
未発表のものに限ります。特にメインテーマに沿った発表を歓迎いたします。それ以外の日本語教育広域分野に関連する発表申し込みも受け付けます。
主な関連分野:
– 日本語学(文法、音声学、語用論、談話、日仏語対照研究など)
– 言語習得(中間言語、誤用分析など)
– 日本語教育と社会、文化、異文化理解などに関する問題
– 日本語教授法(文法、会話、読解、漢字、コミュニケーション能力、専門日本語、カリ キュラム作成、評価法など)や学習形態(教室内活動、教室外活動、協働学習、ツール開 発など)
– 日本語教育と CEFR、複言語・複文化能力、行動中心アプローチなど
– 年少者日本語教育、継承語教育、成人教育など
発表形態(本シンポジウムは対面式のみです:
a.口頭発表
– 研究発表:理論に基づいた、独自性のある研究成果
– 実践報告発表:明確な根拠及び趣旨に基づき、今後の研究や教育活動に寄与する内容の実践例の報告
b.ポスター発表
– ポスターセッション時にポスターを掲示し、その場で説明や質疑応答を行う。(ポスターサイズ: A0判1枚以内)
応募要項:
発表を希望する方は応募用紙に必要事項および要旨を記入のうえ、添付書類として電子メールでお送りください。
– 発表応募用紙はこちらからダウンロードできます。
AEJF Sympo2024 Proposition (21.8 KiB)
– 要旨には日本語とフランス語(または日本語と英語)でタイトルを入れ、いずれかの言語でキーワード3つを付し、要旨本文は、日本語の場合は1,000字以内、フランス語の場合は500語以内にまとめ、次の三点を簡潔に述べてください。尚、参考文献はこの字数に含まれません。
(1) 発表の主旨(中心となる主張や結論を明瞭に)
(2) その論証などの概略(データ、実験方法、例など)
(3) オリジナルなところ(先行研究との違い、日本語教育に寄与する点など)
– 発表の時間枠が限られているため応募された発表がすべて採用となるとは限りません。要旨の査読は複数名の査読者により匿名で行います。
発表応募・問い合わせ先: <aejfsympo2024★gmail.com>(★をアットマークに置き換えてください)
件名には「aejf2024 氏名」とした上で、「口頭発表/ポスター/問い合わせ」の別を明記してください(例:SympoAEJF2024山田花子 口頭発表)。
締切日:2024年2月4日(日)フランス時間23時59分まで
採否の通知:2024年2月末
採用された場合:
2024年4月15日(月)までに要旨の最終版を日本語とフランス語、または日本語と英語で提出していただきます。執筆基準は採用通知後にご連絡します。