2016年10月14日(金)勉強会

テーマ : 「日本古代に於ける中国文化の受容と翻訳-日本語表記成立に果たした漢文訓読の役割」

日 時 : 2016年10月14日(金)13時〜16時45分
場 所 : パリ日本文化会館 教室1(フランス式1階)

講 師 : 山辺進
所 属 : 二松學舎大学 東アジア学術総合研究所

講演内容 :

無文字社会であった日本に文字社会であった中国から漢字を初めいろいろな文化が伝わってきたさい、そこには現地語である日本語に翻訳する必要が生じます。まず翻訳不可能な固有名詞を万葉仮名で表記することから始まり、『古事記』・『万葉集』の成立に至ります。

また、朝鮮半島からは漢文訓読という翻訳技術も伝わり、送りがな表記が契機となって、万葉仮名から片仮名、平仮名が生まれて来るわけです。そして、それに伴い、文体も宣命体、漢字片仮名交じり文なども成立します。

このような和文脈成立に至る日本語表記の過程を漢文訓読という翻訳技術を中心にお話することができます。文献資料以外に、考古学資料や仏像の銘文、石碑の碑文なども資料としてお示しできるでしょう。

「日本語教育との接点」ということでは直接的に結びつきませんが、「日本語表記の歴史」を知ることで日本語についての引き出しを少しでも多く持っていただければ幸いです。

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【定 員】 20名
【参加費】 AEJF会員は無料、非会員は10ユーロ、学生5ユーロ(26歳未満の方。当日、学生証をご提示ください。)

【申し込みフォーム】

https://goo.gl/forms/rpp1x7VYVFkkfwsu2

みなさまのご参加を心よりお待ち申し上げます。