勉強会のお知らせ(2024年4月)

タイトル:「日本語のクラスで文化(歴史・民俗)を教える
―データベース構築の可能性―」
講 師:フレデリック・ルシーニュ先生 (ジャン・モネ中学・高等学校) 

日 時: 2024年4月27日(土) 10時〜12時 (CEST)
場 所:ZOOM配信

使用言語:日本語
参加費:会員無料、一般非会員 10€、学生非会員(26歳未満)
5€(学生証の提示が必要です)

申込み締切:2024年4月20日(土)
申込み先: https://forms.gle/uWngNoEubsoxN4PA7
お問合せ : akiko.nakajima ★ u-paris.fr ★をアットマークに替えてください。
ZoomのURL等は参加者の方に前日までにお知らせいたします

要旨 :
フランスの高等学校(リセ)のカリキュラム改革により、現代外国語の教育に新しいテーマ別の「axe・アクス・軸」が導入された。国民教育省により指定されたそれらの「アクス」とは、すべての現代外国語に共通するもので、リセの3年間を通じて実施されている。教師は、これらの「アクス」を中心に、教師自身が選ぶべき「document authentique・レアリア、生教材」(ビデオ、画像、テキストなど)を用いて、授業を教科書の課ごとではなく「séquence・セカンス・シークエンス」ごとに構成することが求められる。つまり、「アクス」を軸にしたシークエンスを通じて、「fait de langue・言語的要素」(語彙、文法、構文など)の紹介や言語活動の練習をも含めて、学習者が「fait culturel・文化的要素」を学習・考察・表現することがリセの現代外国語教育の基本となったわけである。

しかし、他の多くの言語の場合、教師同士の協力やネット上のコミュニティを通して、シークエンスを共有することができるが、日本語の場合は教師の人数が限られているせいか、現在、シークエンスの共有(共同的作成・改正)はほとんど行われていない。そこで今回のワークショップでは、現在中等教育で教えているかどうかにかかわらず、参加者の方に2つの活動を提案したい。

1/国民教育省が課した枠組みの中でシークエンスを作る活動をする。
2/日本文化の教育について、私たちの経験・資料などを蓄積できるよう、データベースの可能性を考える。