AEJF勉強会情報

2026年9月勉強会のお知らせ

フランス日本語教師会会員の皆さま

先日の定例総会でお知らせしました、2026年第4回目の勉強会のご案内です。

今回は、国立国語研究所と共催という形で、数年前の勉強会で講師をしていただいた石黒圭先生、さらに他の2名の先生をパリ・シテ大学にお迎えして、ハイブリッドで行われます。

このご案内は、AEJF会員限定の先行予約の案内となります。非会員の方は、6月30日から国語研究所のサイトからお申し込みいただけます。

皆様のご参加をお待ちしております。

9月勉強会担当

天野優里・杉江扶美子

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主催 国立国語研究所(同研究プロジェクト「日本語学習者の作文の縦断コーパス研究」)

   フランス日本語教師会

日時 2026年9月12日(土)9:30~12:40〈11:40~12:40は対面のみ〉(フランス時間)

             16:30~18:40(日本時間オンライン)

形式 ハイブリッド

  現地参加(定員20名)パリ・シテ大学 教室481C 5 Rue Thomas Mann, 75013 Paris

  オンライン 前日までにZoomリンクをお送りします。

申し込み フォームへのリンク

締め切り 〈先行予約〉6月29日 〈対面および一般公開予約〉定員に達した時点

講師 石黒圭先生(国立国語研究所 教授)

   中村有里先生(国立国語研究所・プロジェクト非常勤研究員)

   朱雅蘭先生(国立国語研究所・プロジェクト非常勤研究員)

講演テーマ「学習者の作文をどう評価するかーフランス語話者を中心にー」

要旨

「日本語学習者縦断作文コーパス(W-CoLeJa)の紹介」石黒 圭先生

『日本語学習者縦断作文コーパス』(W-CoLeJa)は、世界の8言語圏20大学の日本語学科に在籍する学部生を対象に、入学から卒業までの4年間(フランス語圏は3年制なので3年間)、国立国語研究所の日本語教育プロジェクトにおいて継続して収集した作文コーパスである。開始当初は954名の学習者の協力を得、500名前後の学習者が完走すると見こまれ、多様な分析が可能な仕掛けが施されている。本セミナーでは、このうちフランス語圏の作文に注目し、評価の観点から分析を行い、学習者の文章産出能力の向上につながる作文指導に生かす方向性を参加者のみなさまとともに検討したい。

「印象評価から見たフランス語話者の作文の特徴」中村 有里先生

日本語学習者は試験や就職、毎日の生活場面など、さまざまな場面で母語話者からの評価を受ける。しかし、日本語教師ではない一般の母語話者に評価されるとき、母語・文化の違いにより思ったような評価が受けられないこともある。本発表では、一般の日本語母語話者の評価を通し、フランス語話者の日本語作文がどのような特徴を持っているのか、また、それがどう評価される傾向があるのかについて分析を行う。

「過程的評価から見たフランス語話者の作文の困難点」石黒 圭先生 

これまでの作文研究は、書き上がったプロダクトとしての作文を添削・評価する方法が主流であった。しかし、作文は作文が生成される過程でさまざまな試行錯誤が行われ、そのような複雑な試行錯誤の過程を経ている。その姿を丁寧に分析することで初めて見えてくることが多い。本発表では、作文の執筆プロセスを分析することによって見えてくるフランス語話者の作文執筆過程を評価することによって、その困難点をあぶりだす。

「主観評価から見たフランス語話者の作文の魅力」朱雅蘭 先生

The Appeal of French Speakers’ Writing from the Perspective of Subjective Evaluation 

本発表では、発表者が『日本語学習者縦断作文コーパス』(W-CoLeJa)の構築に携わる中で、特に心を惹かれたフランス語話者による日本語作文の事例を取り上げ、その作文のどのような点に魅力を感じるのかについて考察する。学習者作文に見られるレトリック上の特徴に着目し、その作文を「誤用」や「達成度」のみから評価するのではなく、「表現の工夫」という観点から捉える可能性について論じる。

講師プロフィール

石黒圭(いしぐろ・けい)

国立国語研究所・総合研究大学院大学教授。専門は日本語学(文章・談話)、日本語教育学(読解・作文)等。作文に関連する最近の業績は、『読み手に届く 文章技術』(2025、筑摩書房、単著)、『学習者コーパスの設計と構築』(2025、研究社、共編著)、『文系研究者になる』(2021、研究社、単著)、『どうすれば論文・レポートが書けるようになるか』(2020、ココ出版、共編著)など。

中村 有里(なかむら・ゆり)

国立国語研究所研究系プロジェクト非常勤研究員。一橋大学大学院言語社会研究科第2部門博士後期課程在籍。専門は日本語学、読解、国語教育。具体的には、同じ文学作品を読んだときに、母語話者でも人によって解釈が分かれるのはなぜかということを研究している。

朱雅蘭(しゅ・がらん)Yalan ZHU

国立国語研究所研究系プロジェクト非常勤研究員。一橋大

学大学院言語社会研究科第2部門博士後期課程在籍。専門は日本語教育学、文章論、第二言語ライティング教育。日本語を第二言語とする学部生・大学院生を対象とした要約文教育を中心に研究している。

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