フランス日本語教師会会員の皆さま、
前文お許しください。
次回勉強会の概要をお知らせいたします。詳しいご案内は、2026年1月に申込先リンクと共にお送りいたします。
講演タイトル 「西欧人による最初期の日本語教育資料 — トゥールーズ図書館のキリシタン新出資料を基に『日葡辞書』(17世紀初頭)編纂過程を探る」
講師 岸本恵実 先生 (大阪大学 大学院人文学研究科 教授)
日時 2026年 2月21日(土)14:00~16:00(フランス時間/CEST)
場所 Zoom配信(リンクはご参加の方に前日までにお送りします。)
参加費 会員無料、一般非会員10 €、学生非会員(26歳未満、要学生証の提示)5 € お支払い方法はこちらのページをご覧ください。
申込締切 2026年 2月 7日(土)
申込先 2026年1月にご案内いたします
お問合せ bureau@aejf.asso.fr
要旨
16世紀半ば以降、フランシスコ・ザビエルに続いてイエズス会の宣教師が来日し、日本語習得のために辞書や文法書を作成しました。これらは西欧人による最初期の日本語教育資料です。多くの宣教師がポルトガル語を母語としていたことから、記述言語にはポルトガル語が用いられました。その後、日本に西欧式活版印刷機が導入され、キリスト教関連書物だけでなく、日本語の見出しをポルトガル語で説明した『日葡辞書』(1603年本篇・1604年補遺篇、長崎刊)など、日本語学習のための書物も印刷されました。
2024年、トゥールーズ図書館(Bibliothèque d’étude et du patrimoine, Toulouse)において、『日葡辞書』補遺篇の稿本の一部が新たに発見されました。『日葡辞書』の原稿が確認されたのはこれが初めてです。『日葡辞書』の版本には日本語学習者向けの配慮が随所に見られますが、稿本の段階ではまだ整備されていない箇所が残っています。稿本と版本を比較することで、版本が成立するまでにどのような編纂作業が行われたのか、その具体的な過程の一端が明らかになってきています。
講師プロフィール

–> こちらをご覧ください : 研究者総覧 – 大阪大学 – 岸本恵実
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皆さまのご参加をお待ちしております。
AEJF 2月勉強会担当
ローランゆかり・中橋千鶴